己を記憶から引き剥がす

運動ができないから、寂しいから、穏やかな記憶にすがろうとする。

自分が穏やかに寄りかかることのできる人を思い出し、その人が果たして自分のものではないことに気づき、孤独に包まれる。

記憶の中にいる女の人々は俺に微笑む、妄想の醜悪さを感じる。

母性を心から無理に追い出さず、今の生活に幸せを見いだせたら、と思う。

本当の安息はまだ訪れないけど、自分の中の自分に生きていけたら幸せだな、と思う。

2021年1月1日