傷つけて、傷つけられて
自分が人を傷つけるような人間であることに失望する、そんな時間もあった。自分への嫌悪と反省が心のなかでぐるぐると回り、終わりなく続いていたように思う。
ただ一方で深く傷つけられていたのも事実で、俺は悲しい顔をしていたとも思う。
さらけ出しあった後の拒絶は深く古傷をえぐられるようだった。
傷つけた恋愛と傷つけられた恋愛、どっちが忘れられないのだろうか。
加害者にも被害者にも自分はなってしまう苦しさに気づいて、彼女もまたその両面に苦しんでいるのではないかと、ふと思ったとき、泣きたくなった。
ごめんねも言えなくて辛い。
でもこういう時間は年内で終わりにしたいと思う。願う。
2020年12月31日